獣医行動プラクティショナー合格
2023年10月25日
この度、院長 武田繁幸は、日本獣医動物行動研究会の「獣医行動プラクティショナー」に合格いたしました。
獣医行動プラクティショナーとは、「獣医動物行動学(動物行動学および臨床行動学)の知識にもとづき,動物の精神面に配慮し,飼い主に寄り添う獣医療を提供し,日本獣医行動診療科認定医と連携を取りながら,問題行動の予防や初期対応に取り組む獣医師。すなわち獣医行動プラクティショナーは,認定医や研修医とは異なり,一次診療施設や他科専門施設において学習理論などの行動学を臨床に取り入れ実践する獣医師としての役割を担うこととなる。」という資格制度です。
プラクティショナー資格制度 | 日本獣医動物行動研究会 (vbm.jp)
(現在国内では、認定医16名、プラクティショナーは32名となっております。)
当院では開業以来20余年、一般診療と問題行動(行動診療)の診療を行ってまいりました。また子犬子猫期から、パピークラスやハズバンダリートレーニング、オヤツ外来など予防にも力を入れています。
最近では、「行動診療」の認知度も上がりお問い合わせも多くなってきました。SNSをはじめ情報が広まりやすい時代背景を加味しても、やはりお悩みになっているご家族が多いことが考えられます。
今後もさらに問題行動の予防や初期対応に取り組む獣医師(獣医行動プラクティショナー)として、伴侶動物の問題行動を治療する「行動診療」を、問題行動に悩むご家族や動物たちの為に役立て、認定医やトレーナーとも連携しつつ、日々の診療を行っていきたいと思います。
問題行動は単にしつけの問題や犬種猫種のせい…だけではなく、本人が抱えている疾患の「表現」かもしれません…。
どうぞ犬猫を中心とする伴侶動物の問題行動…日頃、暮している生活で「困ったな」と思うことがあれば、一度「行動診療」にいらしてください。
オヤツ外来
2023年6月23日
オヤツ外来
<オヤツ外来>
当院では、子犬子猫のワクチン接種時に社会化や環境順応のお話、パピークラスやパピーパーティ、キティパーティのお話を沢山たくさん…します。笑
これから将来の動物病院の通院にはいろんなことに慣らさないといけません、ケージ、首輪、リード、車、待合室(ヒト、イヌ、ネコ…)、スタッフ、獣医、診察室、診察台…耳の処置、口腔内の検査、採血、ケージ、お泊り、入院、手術…
そういった将来考えられる通院ストレスの軽減のためにも、幼少期から色んないろんな刺激に慣らしハートを強くしてあげる…。
パピー、キティの頃から、治療処置ストレス軽減、病院やスタッフのイメージを悪くしないよう、保定ハンドリングの練習、ハズバンダリートレーニング…などをタイミングよく強化、遊んだりオヤツを食べながら病院や処置に慣らしていきます。
病院慣れをさせる…治療処置のトレーニングをする…オヤツを食べに通院する…
なので「オヤツ外来」です。笑
トレーナーやトリミングには慣れてたけど、病院には怖い…病院に慣らすという観点から、オヤツ外来をお勧めします。
※将来の問題行動の予防にもなると考えております。 ネコちゃんも大歓迎です!
<タイミングと回数>
午前午後の外来の時間内です…ご家族のお仕事が終わった、夕方の散歩時や外来が落ち着くお昼ごろ、いつでも構いません。
一回では成果も出ませんし慣れません…良いイメージを強化するためにも、幼少期にたくさん通ってもらいたいのです。
まめに通っていただく中で、幼少期特有のしつけ問題(トイレ問題、噛み癖、)や家庭での不安、疑問などもその場でお答えしたりしています。
オヤツ外来で足りない、上手くいかない対応はトレーナーさんに補ってもらうこともあります。
<あっという間に…>
大事な社会化期…幼少期は「あっ」という間に過ぎてしまいます!
ティーンエイジャー期の問題を乗り越える為にも、幼少期に「オヤツ外来」!
ご家族でたくさん来てください。
オヤツ外来の様子は → instagram
詳細や費用、ご希望の方は受付まで。
オヤツ外来にたくさん来てもらった子は、スタッフにも慣れてるし、大好きだし、病院ストレス治療ストレスがないから、ニッコニコのご機嫌で通院できてます。まだ帰りたくないって感じです😁当院が考える町医者としての一つの理想です…。
「またおやつ食べにおいで!」
認知症外来
2023年6月23日
認知症外来
当院では認知症に対し「認知症外来」として特別にじっくり時間をとり、本人の為・ご家族の為にお話しすることができます。
そこで認知症?と認知症外来について順を追って簡単に書いてみます。
1,老化と加齢性変化と疾患
<老化とは…>
<加齢に伴う生理的変化や疾患>
2,認知機能不全症候群Cognitive dysfunction syndrome (CDS)
<高齢性認知機能不全>
3,診断と治療・対応
<診断と診断基準>
<治療と対応>
4,認知症外来
<認知症外来>
<予防や高齢期の準備として>
まずは当院の「認知症外来」の話の前に、まずは老化と加齢性変化と疾患について…
1,老化と加齢性変化と疾患
<老化とは…>
老化の定義として一般的に「身体の成熟後に、加齢に伴い起こる非可逆的な生理機能の衰え」と言われています。病気ではありません。
<加齢に伴う生理的変化や疾患>
老齢性変化、老衰と軽く表現しますが、ヒトと同様に、様々な機能低下や疾患に由来する変化が起こります。加齢により感覚機能低下それによる不安増加・反応性の変化や筋力の低下、関節炎による活動性の低下が起こります。また腎機能低下や内分泌疾患による行動変化、痛みに由来する攻撃の増加や訴え、歯科疾患による食欲低下など、表現やサインは様々で多岐にわたります。
加齢に伴う生理的な変化や発症する疾患の多くは、根本的な対応が難しく、日々の生活の中の負担を減らすことに焦点があてられます。その為、加齢に伴い生じた変化・疾患なのか、認知機能不全症候群のみなのかを見極め、内科・外科さらに、「行動療法」を組み合わせて対応してくことが大切です。
ワンニャンが表現しているサインは、認知症のサインではなく加齢性疾患のサインかもしれませんよ…。
2,認知機能不全症候群Cognitive dysfunction syndrome (CDS)
<高齢性認知機能不全>
いわゆる「認知症」はかつて「痴呆症」「認知機能不全」など言われてきましたが、現在は高齢性認知機能不全もしくは認知機能不全症候群Cognitive dysfunction syndrome (CDS)と言われるのが一般的です。
CDSは変性性疾患であり、認知力の異常など、臨床徴候は5種類の行動変化(DISHA)を認めます。
3,診断と治療・対応
<診断と診断基準>
診断は除外検査が中心となります。身体検査、視診や各種一般検査(血液・尿便検査、レントゲン検査、超音波検査ホルモン検査など)、脳疾患の診断、MRI検査・脳波検査などを行い、行動的変化による診断 (質問票の利用、点数)などから診断します。動画記録などもあると獣医師はとても助かります。CDSは、医学的疾患の可能性を排除し、飼い主が耐えることのできない高齢性行動変化でとして、専門の質問票を利用し、他の行動学的問題や正常な要求の可能性を検討することで総合的に診断します。
<治療と対応>
現在のところヒトの認知症と同様、CDSの根本的な治療法はありません。個々の本人やご家族に合う「効果の期待できること」を行い、進行をできるだけ遅らせ、ご家族と本人のQOL(生活の質)を維持向上させることとなります。
ご家族の理解と協力がとても重要となり、環境や行動修正、薬物療法や栄養食餌療法、介護の方法などそれらの詳細や具体的な方法やグッズは、「認知症外来」時に、数多くの例を挙げ様々な提案をしています。
CDSは、脳神経疾患との鑑別も重要となる為、軽く自己判断せず、診断や治療は獣医師に任せてください。
4,認知症外来
<認知症外来>
前述したように、CDSの診断治療管理には、ご家族の理解が大変必要となります。その為、通常の外来時間では十分なお話ができません。そこで当院では認知症CDSについて、診察の時間外に個別に時間をとりお話いたします。
さらに詳しくCDSについて、診断、背景、行動療法、治療、サプリ栄養など、今までの臨床経験をふまえ、ご指導いたします。
まずは一度一般診療に来ていただき、簡単なご説明とこれからの流れについてお話をします(初診の方のみ)。その後、「認知症外来」の予約をしていただきます。認知症外来は「オンライン診療」の対応もできます。
対応と治療は決まったものがあったり、一つではありません、本人とご家族に合ったものを行うことになります。
ご家族のライフスタイルに合わせてできることを当院が一緒に探していきます。
詳細や費用、不明点などあれば受付スタッフまでどうぞ。
<予防や高齢期の準備として>
CDSは原因も確定、特定できていない為、確実な予防は難しいですが、「認知症外来」にてCDSの進行を遅らせる効果が期待できるお薬やサプリ/栄養剤、日頃の生活のなかでできることなどをご提案いたします。持病や加齢性疾患のコントロールを行いつつ、生活環境や生活習慣の改善、そしてご家族に理解と協力を得ること、それらを動物病院としてバックアップいたします。
認知症CDSに対し不安を持たれていたり、現在悩まれているご家族…
よかったら一度お話を聞きに来てください。
行動療法外来 <問題行動・行動療法>
2023年6月3日
行動療法外来
問題行動と行動療法 注!このページの内容は更新する場合があります
<問題行動>
当院では開業以来20年以上、問題行動に対する行動療法を行っております。
その予防対策として、子犬子猫には飼育指導のほか社会化環境順応対策、
パピークラスやオヤツ外来など通院治療ストレスの軽減のため、様々な提案を行っております。
問題行動とは、家庭内で困っていること…
・噛みつく(攻撃性)
・不安、怖がり、震える
・吠える、吠えつく、突然吠える…
・変なところでトイレをする(変なところで便をしてしまう…)
・認知症で吠える・徘徊する ・・・認知症外来(近日ブログにて詳細を更新します)
・変な行動を繰り返す(何でも食べてしまう、床をなめる…)
・病院で大暴れしてしまう
・子犬子猫のしつけ?で困っている などなど、
多種多様、各家庭によって「問題」は様々で、家庭内で「問題だ…」思ったことが問題行動なのです。
<行動診療>
その問題行動を、獣医師として検証し診断し、治療プランを立てていきます。
しつけの範疇であればトレーナーさんへ橋渡しを行い、
ご家族・トレーナー・どうぶつ病院という連携のもと、獣医師として協力することもあります。
また「その行動」がある種のサインであり「疾患」であれば「その行動」の専門医と連携を取り
治療にむけていくこともあります。
またケースによっては行動診療の専門医にご紹介することもあります。
…そしてかかりつけ・町医者・動物病院として、その再発防止や予防をしていく…
動物本人とそのご家族が、幸せな時間が過ごせるよう導いていくのが行動診療です。
<行動療法・診察の流れ>
一回目(対面診察) ・・・かかりつけ医からの紹介状や検査データ、動画データなど提出
まずは一度その子を対面で視診・行動観察など診察を行います。
一回目の診察は、行動療法の意味や内容、これからについてなど、理解を深めてもらいます。
家族構成、生活、環境、行動について問診や分析(質問表に記入・提出)を行います。
仮診断を行い、初期対応を考えていきます。
二回目以降 ・・・質問表に記入・提出・仮診断と対策
二回目以降は、診断・仮診断のもと、診断に近づけ対策を改善度合いを検証し、これからについてフォローアップを行います。
<診察時間>
行動診療は、完全予約制です。
一回目初回は外来診察時間内に行うこともあります。
その特性から他の動物(ヒト、イヌ、ネコ…)が来院しない時間に行っております。
診察は一時間から二時間ほど時間をかかります。時間に余裕がある日程予定枠を取って頂き、お話をします。
(問診カウンセリング的なこと、治療コンサル的なこと、など)
その改善具合によって診療感覚を決めフォローアップしていきます。
<一度お話をお聞かせ下さい>
各家庭での悩み…ありますよね。どこに相談していいかわからない…。
問題行動は、単純なストレスや間違ったしつけで出てくるものだけではありません、
たとえきっかけがしつけや正常な行動であっても、時間とともに「異常」になっていくものもあるのです。
しかし、問題行動の治療には決まったものがありません…。
また一回で治るようなものもなかなかありません…。
その行動、その家族に合わせ、我々と一緒に考えて試していくことも少なくありませんが、
時間をかけ本人に寄り添いご家族が変わっていけば、必ず前向きになっていきます。
もしお悩みがあれば一度お話を聞かせてください。一緒に考えましょう!
(できれば対面診察が理想ですが、二回目以降はオンライン診察も行えます。)
詳細や費用などご不明点などありましたら、受付まで連絡ください。
一回目の診察でご説明いたします。
オンライン診療始めました!
2023年5月22日
当院ではオンライン診療を始めました。
オンライン上で診療をできるようにいたしました。
◆継続治療の経過観察に。
◆行動療法のフォローアップに。
◆なんか調子悪い…けど病院に連れていけない…
◆旅行先で具合悪くなった…
◆しつけなどちょっとした疑問質問…
◆認知症対策で困っている…
…などなど
まだまだ利用方法はありそうですね。ぜひご利用下さい。
※当院の患者様でなく対面診察をしてないご家族は、
診断や治療のお話はできませんが、オンラインでの「ご相談」は行うことができます。
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オンライン診療に関して詳しくは、
待合室にパンフレットをご用意しております。ぜひご覧ください。
まずはコチラ↓で会員登録をお願いいたします。
https://vet.saisoncard.co.jp/reservation/hospital/detail?hid=17&rc=new
詳細やご不明点は受付まで。スタッフがアシストいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
オンライン診療の様子…笑 instagram
https://www.instagram.com/p/CsaogMoPI90/?igshid=MTc4MmM1YmI2Ng==
年末年始の診療のお知らせ
2022年12月25日
<年末年始のおしらせ>
メリークリスマス!ワンニャンハムウサみんな元気にしてますか。病院のモミジもとってもきれいに紅葉していましたが先日の強風で散ってしまい、毎日の掃き掃除が大変です。気が付くともう年末…今年も終わりですね。
年末年始の診療のお知らせです。
年末年始の期間中、フードお薬など切らさぬよう、また期間中のホテルお預かりの予約などはお早めにお願いします。
まだまだ続くコロナ禍…早く以前のような生活ができるようになることを願っております。皆様よいお年を。
12月30日(金)より1月3日(火)まで 完全予約診療。
年始は1月4日(水)より通常診療となります。
★例年通り急患・重症・継続治療の患者さんのみとなり完全予約制となります。
上記の間は、お薬やフードの受付や一般診療は行っておりません。
お電話での受付ご予約となり、年末年始の為、即時対応が行えませんことをご了承ください。
折り返しがない場合は夜間病院などをご利用ください。どうぞよろしくお願いいたします。
※業者も年末年始のお休みとなります、フードの受付はお早めに!