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カエルとツボカビのお話。

2007年7月17日

台風が関東には上陸せずホッとし、他地域の台風情報を気にしていたら、今度は地震…。被災されている映像を見ると心配になります。それにこの雨…二次災害がないことを祈ります。こちら湘南藤沢も台風は行ってしまったものの、なんかすっきりしない雨降り天気です。
昨夜も雨でしたが、ふと雨音にまぎれ、ここでは聞きなれない音「声」が…。
カエルです!何ガエルまでは詳しくないので分かりませんが、キョキョキョという感じでしたので、おそらく小さい種類のアマガエルだと思います。
「???」 でもなぜでしょう?ここ、病院の周りには、川も田んぼも池もありません…。誰か子供がオタマジャクシを捕まえて育てたのでしょうか?まあでも、しっとり雨音のなかにカエルの声!悪いものではありません。
カエルというと、最近気になるのはやはり「ツボカビ」です。
ツボカビ症は、カエルツボカビよって引き起こされる両生類の致死的な感染症で、野生の個体群でのこの疾病に対する効果的な対策ありません。一年位前にペットショップのカエルからこのツボカビが確認されたことから、注意警告が始まりました。このツボカビは、人体には影響ないものの、万一野外環境に定着した場合、その清浄化は事実上不可能であるおそれがあります。実際、世界的にもカエルが激減した・絶滅したなどの報告があるのです。日本は島国です、ことは重大なのです。カエル両生類が生態系に与えるものとして、カエルはエサになりえる動物ですからカエル両生類がいなくなってしまうと生態系が大きく崩れ、いなくなってしまう動物の種類も増えるのです。希少動物が多い沖縄も対策に出ているようです。
詳しくは→http://www.azabu-u.ac.jp/
http://www.azabu-u.ac.jp/wnew/detail07/pdf/070618-4.pdf
在来種のタンポポもそうですが、一人一人がちょっとでも関心を持ち、知識として知ってもらえれば、私たちの身近な動植物を守れるのです。皆さん一度↑見て頂いて、「気にして」下さい。沖縄だけでなく本州も、アマガエルが希少になってしまってからでは遅いですもんね。
田んぼの近くで聞こえるカエルの大合唱とはいきませんが、昨夜はなんか良い感じでした。この声が聞こえなくなるのはイヤだな、カエルがいなくなってしまったら、カエルを食べる動物がいなくなる…生態系が崩れる…やっぱりイヤだな…と、一匹のカエルの声を聴きながらこの事を真面目に考え、眠りに付きました。

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