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コリーのアンナと大工さんのお話。

2006年9月3日

あるところに、コリーのアンナという大きな犬がいました。
アンナは、子供が好きで、いつでも遊んでくれる優しい犬でした。
ちいさな子供にとって、コリーという犬は大きな動物なのですが、
アンナは、いつもやさしく手や顔をペロペロと舐めてくれました。
ある時、アンナはオナカが突然大きくなり、元気も食欲もなく、
具合が悪くなりました。
アンナは、フィラリアにかかっていたのです。
獣医さんが来て、バケツいっぱいの赤い水をオナカから出してくれました。
・・・アンナは亡くなりました。
ちいさな子供は、いつもいるアンナがいないことに、
とても悲しくなりました。
お母さんに「アンナはどこに行ったの?」と聞きました。
するとお母さんは「アンナはお星様になったのよ。」と言いました。
 「お星様に行けば会える?」
 「会えるかもしれないわね。」
 「じゃあ僕は、大きなハシゴを作ってお星様に行くんだ!」
 「なら将来は、大工さんになるのね。」
 「ぼく、大工さんになるよ!!」
ちいさな子供は、大工さんになる夢を持ち続けました。
大工さんになる夢を持った子供は、成長し大人になりました。
めぐり巡って、いつしか獣医さんになっていました。
そんな小さかった僕も獣医になって開業し、もう5年目を迎えました。
ペットは、人を和ませるだけでなく、家族や人を成長させることもあります。
人には、それぞれ思い出深い「ペット」がいるものですね。

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