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つつがなく…忍法のお話。

2006年8月18日

先日の忍者の「忍法」のお話の続きでも。
今年も被害が出ていますが、暑いこの時期、ワンちゃん猫ちゃんにノミ・ダニがたかります。
ダニの仲間のツツガムシから感染するツツガムシ病を知ってますか?
相手の安否などを確認する為の常套句として使われる「つつがなく」とは「ツツガムシ病にも罹らず元気でいるよ」という意味。
昔、忍者は鳥や猫、ねずみ、犬などを利用する術を使っていたとのことです。
白土三平の作品(マンガ)の中でネズミを巧みに使い、敵(相手)を呪い倒すという術がありました。それは、心理的に相手を弱らせつつ、ネズミに相手を襲わせて、ネズミに付いているツツガムシ・・・結果的にはツツガムシ病を相手に感染させるというものでした。
ツツガムシ病は、ネズミには感染しても無症状なのだということは獣医の学生になってから知りました。(だからネズミは元気に相手を襲うことが出来たんだ!と思いました。)
マンガの中だけの話?なのかどうかは不明ですが、改めて今「それら」を考えてみると理にかなった話なので、忍法にまでしてしまう昔の人の経験に基づく知恵にびっくりします。
ちなみにツツガムシ病は、ヒトにおいて全国で散発的に発生しているようです。発生地域の藪や林の中で作業する人は特に注意が必要ということです。
子供の頃に読んだマンガの内容が授業に出てきた時は、硬い授業内容とマンガストーリー内容を頭の中で整理・理解・消化し、「白土三平すごい!」と感激したものです。

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