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中国・狂犬病のお話。

2006年8月4日

既に新聞等でご存知の方も居られると思いますが、中国南西部・雲南省の牟定県で狂犬病の流行・犠牲者を防ぐ為、7月25日~30日の間、警察・軍用犬を除く県内の5 万匹の犬が処分されたそうです。県政府は、公安局長をトップにした「打狗(犬退治)隊」を組織、厳しい「犬狩り」を行いました。この行為は行政命令で、飼い主と一緒に歩いていた犬もその場で撲殺され、真夜中に音を出し、その音に反応して鳴いている犬を探し出し処分したようです。
中国のこの県(人口 20 万人)では今年に入り約 360 人が犬に噛まれ、内 3 人が狂犬病で死亡しています。
中国国内では 2004 年、報告されているだけで 2651 人が狂犬病で亡くなっています。中国の農村部では約 7 割の世帯で犬を飼っているそうですが、予防接種を受けているのは 3% のみという低い数字になっています。
県当局者は31日、新聞に対し、「狂犬病の深刻さも知らず、残酷と言う人がいるかもしれない。我々は民衆を守るため、(犬の処分を命じる)文書を出したのだ」と語っているそうです。飼い主には、1匹5元(約70円)の補償金が支払われたようです。
犬や動物の命・人の命・・・天秤にはかけられません、しかし中国は国や政府として国民を守る為の選択だったのでしょう。
今回の事件は、お隣の中国でのお話です。つい先日の話です。
日本では、法律で予防接種を受けることが義務になっています。しかし日本国内の狂犬病の予防接種の摂取率は下がる一方です。
日本国内・・・大丈夫?

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