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「自然」と「自然に」

2009年6月12日

よく仕事柄「自然」や「自然に」という言葉を耳にします。
私自身「環境」や「自然」…特に「里山環境」については非常に興味があり、そこに生きる小さな命…。植物、昆虫、動物、鳥、魚が一生懸命生きている姿が大好きです。
そんなすべてを保全・保護・共存・再生など今の自分に何ができるか、次世代に何を残せるかなんかを結構真面目に考えています。
(まあ具体的な大きな一歩はなかなか踏み出せませんが…。)
しかし、私たちのどうぶつ診療の会話の中で、「自然」という言葉が出てきます。これは野生動物など「野生=自然」という意味ではなく、皆さん「このまま自然に」という意味で使われることが多いような気がします。
犬や猫猫をはじめ多くの「ペット」はヒトが作り上げた動物…。自然の野生動物ではありませんので、ヒトが飼い・ごはんを与え、病気や苦しみに対して治療してあげる…。彼らは「自然」では生きていけないのです。
野生動物に対する、基本的には飼ってはいけない、餌をあげてはいけないなどの「自然が一番」という意味とはちょっと違ってきてしまいます。
仮にペットに対し「自然が一番」てことになると餌も自分でとって、病気に対しても自分自身でってことになってしまいます。つまり野生動物は飼わないってことですもんね。残念ながら彼らは野生には戻れないですもんね。
う~ん…難しいですね。
「自然」と「自然に」、「自然が一番」などの言葉をペットにに対して使うのか、野生という「自然」に対して使うのかによるってことなのでしょうか?
ニュアンスや秘められた意味が少し違うととらえ方も変わってきます。
考えを伝える、言葉って・会話って難しい…。
ペット達には、手をかけ、世話をしてあげ、ゴハンと愛情たっぷり、病気に対しては何かしてあげてってことですかね。
う~ん…何書いてるんだろ?
こうやって文章に書くのも、気持ちが伝わってるか難しいですね。
あ~子供の頃、国語をしっかりやっとけばよかった…。

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